木米真理恵 ピアノリサイタル開催報告
サローネリリコ馬車道
オープニングコンサートシリーズ
3月15日公演および3月24日追加公演にご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
ピアニストの木米真理恵さんをお迎えした今回のリサイタルは、留学時代を経て積みあげられたピアノの音色はもちろん、演奏の合間に自身の言葉で語られた「曲に込めた想い」が、聴き手に深く響く素晴らしい2日間となりました。
プログラム構成にも木米さんの深いこだわりが反映されていました。
前半は、ショパンがパリのサロン文化の中で洗練させていったワルツから始まりました。
木米さんのMCでは、メシアンの「第15曲 幼子イエスの口づけ」とショパン「舟歌」が、「嬰ヘ長調」という同じ調性で結ばれていることの説明がありました。ともに木米さんが長く弾き続けてこられ、時代を超えた二つの作品が同じ色彩で演奏されたことは、木米さんの解説があってこその発見でした。
後半は「水の物語」をテーマに、ショパンのバラード第2番からラヴェルの「オンディーヌ」へと、幻想的な物語が背景にあることの説明がありました。
締めくくりは、再び舞踏へ。サン=サーンスの演奏では圧倒的な技巧が光る「ワルツ形式の練習曲」、そしてリスト編の『死の舞踏』に至るフィナーレは、会場を大きな熱狂で包み込みました。
知性と感性が融合した演奏、そして音楽への深い理解に裏打ちされたお話に、主催者としても改めて深く感銘を受けました。
素晴らしいステージを届けてくださった木米真理恵さん、そして会場に足を運んでくださった皆様に、心より感謝申し上げます。