山田凛仁ピアノリサイタル開催報告
サローネリリコ馬車道
オープニングコンサートシリーズ開催報告
山田凛仁 〜 創造し、奏でる14歳 〜
ご来場いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。
オープニングコンサートシリーズ第2回を華やかに飾ってくださったのは、山田凛仁さん。
冒頭では、ベートーヴェンやショパンのように、ピアニストであると同時に作曲家を志していること、そして今回は当時の演奏会にならい、自作曲や即興を取り入れた構成にしたいとのお話がありました。
その言葉どおり、サローネリリコのサロンをイメージして作曲された自作曲の演奏から始まり、空間そのものが音楽として描かれるように幕を開けました。
ショパンのドン・ジョヴァンニの「お手をどうぞ」の主題による変奏曲において、軽やかさの中に高度な技巧が織り込まれた輝きに満ちた演奏が印象的で、続くバラード第4番では、内省から激情へと向かう壮大な物語が描かれ、繊細さと力強さが共存する音楽に引き込まれました。
モーツァルトの幻想曲において途中で「ここからが未完の部分です」と右手で示され、その先を“もしモーツァルトが存命であったなら”という発想で、自作および即興的に補完する演奏が披露されました。未完の余白に新たな音楽が創られる時間は大変印象深く、創造力と音楽理解の高さが感じられました。
ラヴェルの「夜のガスパール」は、最高峰の技巧を要する難曲ならではの緊張感と色彩に満ちた世界が広がり、その迫力に圧倒。また、4月に川越で開催されるリサイタルでは、ピアノソロ曲の最難関とも言われるバラキレフの「イスラメイ」とあわせて、「夜のガスパール」も演奏される予定であることが紹介され、この春に向けた意欲的な取り組みが印象に残りました。
最後のリスト「ダンテを読んで」では、地獄、煉獄、天国へと巡る魂の旅が音楽によって鮮やかに描き出され、壮大な物語が圧巻のクライマックスを迎えました。
各曲には、中学2年生ならではの丁寧な解説が添えられ、音楽の背景や聴きどころがより深く伝わる時間となりました。
〜 マチネ 〜
山田凛仁/即興演奏
山田凛仁/自作曲(当日発表)
ベートーヴェン/ピアノソナタ3番 作品2-3
ショパン/ドン・ジョヴァンニのお手をどうぞの主題による変奏曲 作品2
ショパン/ラルゴ 変ホ長調
ショパン/バラード4番 作品52
"アンコール" ショパン/英雄ポロネーズ 作品53
〜 ソワレ 〜
山田凛仁/即興演奏
モーツァルト/幻想曲ニ短調 K.397
ラヴェル/夜のガスパール
ラフマニノフ/前奏曲 作品3-2「鐘」
ラフマニノフ/前奏曲 作品23-7
山田凛仁/自作曲(当日発表)
リスト/ダンテを読んで「ソナタ風幻想曲」
"アンコール" チャイコフスキー=プレトニョフ 「眠れる森の美女」よりアダージョ
サローネリリコ馬車道では、音楽を間近に感じていただける場として、今後も魅力ある音楽家による公演をお届けしてまいります。