スペランツァコンサートvol.2 津野絢音 開催報告
スペランツァコンサート vol.2 津野絢音
演奏者とお客様の距離が非常に近い、サローネリリコ馬車道ならではの温かな空気の中で、昨日は津野絢音さんのピアノリサイタルを開催しました。バロックからロマン派へと続く音楽の歴史を丁寧に辿る、深みのあるプログラムでした。
透明感あふれる音色で紡ぎ出したバッハ、そして若き作曲家の情熱が伝わるようなベートーヴェン。後半のショパンでは、伝説の放蕩児「ドン・ファン」の誘惑を思わせる華やかな変奏曲が披露され、MCではこの曲にまつわるドラマチックなお話も聞かせてくださいました。
この4月に東京音楽大学大学院の修士課程に進学したばかりの津野さん。MCでは「34歳頃のショパンが書いたこの大曲を、22歳の私が表現するにはまだ未熟ですが」と等身大の想いを語ってくださいました。
ソナタ第3番の終楽章では、これまでの研鑽と音楽への情熱が重なったことを確信させる響きで、至近距離で奏でられる音の一つ一つが会場全体を包み込みました。
ピアノ学習者であれば誰もが避けて通れない作曲家らの大曲に対し、一つ一つの音と真摯に向き合う津野さんの姿勢には、心から打たれるものがありました。
ご来場いただいた皆様、そして心に響く音楽を届けてくださった津野さんに、心より感謝申し上げます。
当日のプログラム
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第15番
ベートーヴェン:ピアノソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
ショパン:「ドン・ジョバンニ」の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 変ロ長調 Op.2
ショパン:ピアノソナタ第3番 ロ短調 Op.58